(前置き長いです)
ペドロ・アルモドバルというスペインの映画監督をご存じでしょうか。
ペネロペちゃんと
近年では、「トーク・トゥ・ハー」や「抱擁のかけら」など
トーク・トゥ・ハー スタンダード・エディション [DVD]
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抱擁のかけら [DVD]
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人生の機微や愛をしっとりと描いた、円熟した作品で知られていますが、
彼の初期の作品は、今では想像もつかないぐらい、カッ飛んだものでした~!
どんなノリかというと、彼が好んで起用していた女優がこの方、
Rossy de Palma
というところから推察していただければと思います。
彼女のことを、よく友人と「ピカソの顔の人」と呼んでいました。。ごめんなさい。
閑話休題。
どギツく、一見ハチャメチャな、神経衰弱ぎりぎりの、色とモノの洪水。
濃いキャラてんこ盛りの、過剰な表現を通して、
きらりと輝くこの世の真実を描き出そうとするペドロ・アルモドバルの初期の作品たち。
ほとばしる想いに表現のスピードがついていかないような、もどかしいまでに切ない若さの爆発!
若かった私の中のほとばしっていた何かと共鳴したのでしょう、
ほとんどの作品を観ていました。
これまた今では想像できないくらい内省的であった私は、
一人、単館ロードショー(※当時、ミニシアターという言葉がまだありませんでした)
に通うことを好む、多感な若者でした。
アルモドバル作品のなかでも特に好きだったのが、「欲望の法則」。
たしか、青山の花の館というビルにあった映画館で観たように記憶しています。
欲望の法則 [DVD]
2,566円 Amazon.co.jp ブレイク前のアントニオ・バンデラス!
あまりに昔過ぎてストーリーはほとんど覚えていませんが。。
(ゲイの話であることは間違いありません)
何がそんなに私に響いたのか、もう一度観てみたいと思いながら、
当時のファッションや映像技術にがっかりしてしまうのではないかとおそれていて、、
あと10年ぐらい経ってから観てみることにします。
さて当時、ガーベラという花が人気がありました。
その可愛らしさで今も定番的な人気がありますね。
正直申しますと、私、この花にあまり惹かれないのです。
なぜって、子供が描く絵の架空の「花」みたいで、深みがなく表面的でダサい感じがして、
さらに茎がひょろ~っとしていてこわいからです(ボロクソ言って、すみません・・・)。
そんなわけで、まったく敬意を払っていなかったガーベラが、
ペドロ・アルモドバルの映画(どの作品か覚えていません、、)に突然現れたとき、
後頭部を殴られたような衝撃を受けました。
赤や黄色のガーベラが、
photo © 2008 Kari Bluff | more info (via: Wylio)
なんと、あれに挿してあったのです。
誰も思いつかない、まさかの組み合わせ・・・
きっと皆さんも見たことのある、
これです!
ウェッジウッド ジャスパーウェア
えっ、そんな組み合わせがあるとは・・・!
技術的にすばらしいものだし、もちろんきれいなんだけど、
現代的な洗練されたデザインからは程遠く、合わせにくいウェッジウッドのジャスパーウェア・・・
イメージ上の「花」フォルムを体現しすぎているゆえにダサいガーベラ、しかも原色・・・
負けた・・・orz
究極にベタなもの同士をぶつけあうことで、最高にクールな世界が生まれているのでした。
あんなにバカにしていたガーベラに、こんな芸当ができるとは・・・!
母親からもらったカメオのように過去の遺物と軽んじていたジャスパーウェアが
こんなにかっこいいとは・・・!
ごめんよ、ガーベラ。
ごめんよ、ジャスパー。
・・・というより、スタイリストさん、なんでしょうか。
後にも先にも、こんなにセンスのよいガーベラのコーディネートは
見たことがありません。
敬服いたしました。
この組み合わせの妙、果たして皆さまに共感いただけましたでしょうか。(やや不安)
スーパーおしゃれなゲイの方の部屋なんかに、ぴったりだと思いますよ。
そのような方がいらっしゃれば、ぜひ!
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青春の思い出 – ガーベラに負けた日
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